イギリスがメキシコより北の地域(現在のアメリカやカナダ)を支配することになった背景には、以下の歴史的要因があります。
### 1. **トルデシリャス条約(1494年6月7日)** にスペイン帝国とポルトガル王国の間で結ばれた条約
スペインとポルトガルが新世界の領土を分割した条約により、ポルトガルはブラジル、スペインはメキシコや南米を支配する権利を得ました。北アメリカはこの条約に含まれていなかったため、他国が進出する余地がありました。
### 2. **イギリスの後発進出**
– スペインやポルトガルに比べ、イギリスは大航海時代に出遅れていました。
– 北アメリカはスペインの勢力圏外だったため、16世紀後半からイギリスが植民地を築き始めました(最初の恒久的植民地が1607年のバージニア植民地)。
### 3. **北アメリカの経済的価値**
– メキシコや南米は金や銀などの資源が豊富で、スペインが早期に支配を確立。
– 北アメリカは資源が少なく、農業中心の植民地経済だったため、スペインやポルトガルの関心が低く、イギリスやフランスが進出しやすかった。
### 4. **競争と戦争**
– イギリスはフランスやスペインとの競争の中で北アメリカの植民地を拡大。
– 18世紀半ばの「フレンチ・インディアン戦争」では、イギリスがフランスからカナダを奪い、北アメリカでの支配を強めました。
### 総括
イギリスが北アメリカを支配することになったのは、スペインやポルトガルが南方に注力した結果であり、北アメリカが比較的手薄だったためです。その後、イギリスは競争の中で着実に勢力を伸ばしました。
イギリスが赤白のストライプの柄を植民地や旗に使うようになったのは、**13植民地時代のアメリカ**で発展したデザインから始まります。
### 起源
– **1775年頃(アメリカ独立戦争時)**に、イギリス支配下のアメリカ植民地で「**Grand Union Flag**」が使われました。
この旗は、左上にイギリス国旗(ユニオンジャック)を配置し、赤白のストライプが植民地を象徴していました。
### 赤白ストライプの意味
– 赤白のストライプは、当初13の植民地を表していました。
後に独立したアメリカ合衆国の「星条旗(スターズ・アンド・ストライプス)」にも引き継がれました。
### イギリス自体は採用していない
イギリス本国では、赤白ストライプを公式な旗のデザインとして使用したことはありません。ただし、植民地旗や商船旗(Red Ensign)などで影響を受けたデザインが見られます。
この赤白ストライプの意匠は、独立したアメリカの象徴として定着しましたが、その起源はイギリス植民地時代に遡ります。