膝の症状。鵞足炎がなぜおきるか?

[鵞足炎]
鵞足炎っておもしろいですよね。なんで面白いかって書きますね。

下の画像の3本の筋肉が疲弊して炎症するのが、鵞足炎っていう膝の症状です。

関係する筋肉は、

・半腱様筋 ←半膜様筋含む
・縫工筋
・薄筋

足の膝で、筋肉が鵞(ガチョウ)の首みたいにまがっている所の炎症だから、鵞足炎って名前です。

1枚めの画像は膝をまげてる絵なので、筋肉がまっすぐです、

Vector illustration of a healthy knee and unhealthy knee with Subsartorial or pes anserine bursitis or breaststroke swimmer knee. Anatomy of human knee joint, external view and medial or side view.

でも通常は、こちらの2枚目の画像のように、

画像引用 https://sub3coach.com/kneegasoku

人間が直立して足をまっすぐにしたときに、ほぼほぼ90度くらいに3本の筋肉が曲がってるんですよね。

だから必然的に筋肉の負担が高い。で炎症が起きやすいんです。

マラソンなど走る練習してる人とかなりやすいですよね。

犬の筋肉

この3本の筋肉も、前足を地面につけて歩く4本足動物にも同じ筋肉があるんです。

でも動物は膝をつねに90度にまげてるから、ちょっと役割がちがうんですよね。

こちらの画像を見てください。

犬の縫工筋

3d rendered illustration of the dog muscle anatomy – sartorius caudal part

犬の薄筋

3d rendered illustration of the dog muscle anatomy – gracilis

犬の半腱様筋

3d rendered illustration of the dog muscle anatomy – semitendinosus

これらの筋肉がきれいにまっすぐに3本が別々にスネの骨に接続してるから負担や炎症にならないんです。

かたや、人間は、足を直立でたつことにしたので、骨盤とスネの骨が一直線上にそろってる。

だから、重複した筋肉が生まれてしまった。

人間の筋肉

縫工筋↓ 横から見た図

medically accurate muscle illustration of the sartorius

これも、骨盤を地面にたいしてうつ伏せに寝かせれば、こんどは、ももをお腹に対して引き上げる筋肉。

4本足動物、犬などでは、まったく異なる正反対の動きをする筋肉である。

薄筋と、縫工筋が、人間にとっては、同じような働きをする筋肉になってダブってしまった。

あげく通ってる場所も同じになって、こすれあうように重なって収納されるようになった。

薄筋↓ 正面から見た図

medical accurate illustration of the gracilis

これは人間は、直立しているので、体の前側の筋肉ってことになっちゃってますけど、ただしくは、4本足動物のときに、は、骨盤が地面にたいしてうつ伏せなわけですよね。だから、大腿骨の後ろ側を通る筋肉で、足を後ろに蹴り上げる筋肉だったんですね。

人間の半腱様筋

3d rendered medically accurate illustration of a womans Semitendinosus

もういちど、上にスクロールして犬の画像を見ていただければわかるけど、

ちゃんと違う場所からはじまっている筋肉で、違う場所について終わり、まっすぐな張り方してますよね。

この筋肉達は、犬にとっては、まっすぐだった機能的な筋肉なんです。

人間が立ったことにより逆に接続部が90度まがって接続されることになり、

しかも、4本が窮屈に重なりあって接続されることになった。

だから人間の膝は筋肉の炎症をおこしやすくなったんです。わらっちゃいますね!

WHY人間!でしょう。おもしろいでしょ

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