扁桃体は人間の本能を司る脳の器官でマイナス思考です。マイナス思考が人間の本能です。でもだからこそ、人間ふくめ動物は生きていけるんですよね。
人間(動物)は、恐れのマイナス感情を感じなくなると、こわいという感情がなくなります。そうすると↓のような行動をして、すぐ死んじゃう。
火に飛び込んじゃう
毒のある食べ物をたべちゃう。
流れの早い川にはいっちゃう。
海の深いところにはいっちゃう。
高いところから飛んじゃう。
アドレナリン中毒の冒険野郎とか、伝説のスタントマンとか、怖いもの知らずの人って、じっさいに亡くなりますよね。
↑は、極端な例ですけど、身近な例で言えば、
たとえば、赤ちゃんは、プラスチックの丸いものとか、口に入れて飲もうとしますよね。これって、「あ、これ、あぶないかな~」みたいな、マイナス思考がないからです。
他にも、ぼくたちは必ず貯金をしますよね。これも、近い将来、なにかわるいことがあったらどうしよう。はたらけなくなったらどうしようっていう心配が心理的にあるから、貯金をするわけです。
100%完全ポジティブ、前向き人間だったら、「そのとき、なんとかなるっしょ!」って貯金しません。
だから、つきつめて科学的に考えると、マイナス思考がぼくたちを安全に長生きさせてるし、社会的な生活ができてるんです。
前向きじゃなくても、気にする必要はまったくないんです。
”弱い自分を変えたい” って思っても、そもそも人間は弱いから。弱い生き物だから守りたいって本能がある。守るためには、マイナス思考が普通なんです。
それが、普通なんだな。って視点を変えてみると、おもしろいかもですね。
動物は基本本能的にマイナス思考
潜在的に「死ぬのこわいなー」「あれしたら死ぬかもなー」っていうマイナスの思考が、自分でも気づかない本能レベルの思考であるから、毎日、安全にいきていけるんです。
死ぬのがこわいってマイナス思考なので、基本あんまり動かない。
ナマケモノもうごかないし、猫もうごかないし、ワニだって、エサとるときいがいはうごかない。
エサ取るときがいちばん、死ぬ可能性たかい。肉食動物も返り討ちにあってすこしケガしたら、それが原因で死ぬかも知れない。だからケガこわいなってマイナスに考えててる。
ワニは週に1回しかとらない。
みんな、死ぬリスクをゼロにしようと、安全な『動かない』っていう選択を積極的にしているんですよね。
人間だって、あの角から、車がでてくるかもしれない。自分とぶつかるかもしれない。っていうマイナス思考がはたらいているから、死なないで今日まで生きてる感じですもんね。
人間ふくめて動物って「死ぬかもしれない」っていうマイナス思考がスタートなんですよね(笑)。おもしろいですよね。
ポジティブをこころがけるのもいいけど。
動物の本能がどうなってるのか?動物&人間は基本的にマイナス思考がスタートだということを知っていると、人生の見え方、自然界の見え方も変わってきておもしろいですよね。
人間の脳の中の扁桃体が関係してる本能の話でしたー。
扁桃体.wikipedia
扁桃体は感情の器官
扁桃体から、脳の他の部位に送っている信号概要
三叉神経と顔面神経には恐怖の表情表現の信号←※「こわい!」っていう表情にさせてるってことですね。
腹側被蓋野、青斑核と外背側被蓋核にはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの放出の信号が出されている
人間&動物の第1の本能は生き残る事
生き残るという事にかけて一番重要で主体的に役に立ってる脳の器官がある。その脳の1.5cm位の器官の名前は、扁桃体!。
アーモンドのような形をしているので、扁桃(アーモンド)という名前
扁桃体の信号に従うことが健康の秘訣だ。
このことについて詳しく書いている扁桃体についてのおもしろい論文がありました
↓
引用元論文のPDF
『参加者さんから感想もらいました』
ぼくたちの一般人感覚で”恐怖”っていうと、ナタもったジェイソンに追いかけられるみたいな、ホラーな感情のイメージだけど
蛇、クモ、ごきぶりとか、それ系のたぐい(笑)嫌悪感とかも含めての広い意味での”あ、こわいな” って感覚です。
すごく広い意味での「あ、いやだな。」って思う直感みたいなもの。って意味ですね。
『これは食べていいものなの?悪いもの?』とかそういうのも、
扁桃体がはたらいていて、『心配だからやめよう』という判断をさせます。
『食べられるもの?食べられないもの?』も”あ、こわいな” って感覚で判断しています。
ここが赤ちゃんは発達してないので、なんでも口に入れて食べようとしちゃう
あとは、大人の社会でいえば
「職場のどうしてもちょっと苦手な人、あ、あの人いるから、今日は近くにいかないでおこう~~」みたいな感覚
「この人は、私のこと、なんとなく好きじゃないんだろうな。だからあんまし関わらないでおこう」みたいな感覚
感情、表情、身振りから空気を読むのも扁桃体。
扁桃体がダウンしてしまうとアスペルガー症候群のような、言外のニュアンスを汲み取ることができなくなる。
感情は扁桃体によって生まれています。
自分の直感
扁桃体は恐怖の話もそうだけど。かなり本能そのものって器官ですね!
自分の直感を信じて、「あ、これ好きだな」ってことをやる。
「うーん、これは好きじゃないかな」ってのはやめる。
というイメージです。直感の器官なんです。扁桃体って。
頭でいくら考えても、どちらが正しいとも言えない。判断をしなきゃいけないときありますよね。
そんなときは、直感の“好き、嫌い”か?? 本能的な感情にしたがえばベストです。
扁桃体は本能的な直感なので、生理的にベストなジャッジをしてくれます。
チャレンジ心
扁桃体は人間のエンジンでもあります。
扁桃体がよく発達すると、失敗を恐れずにチャレンジできるようになる。これは自己受容感と自己効力感が高まるからです。
扁桃体が発達するように直接働きかけられる方法は、自分自身を褒めることです。
自分でよくできたな!って点を、紙に書き出して、見えるところに貼る。『自分よくできたでしょうの表』をつくる。
※家族に見られるのが恥ずかしかったら、よくできたでしょうの意味のある赤いシールを貼るなど、自分にだけわかるようにする
扁桃体は、自分が優れているもの、好きなものに取り組むのは大好きです!労力や時間をわすれて没頭して取り組んでしまう。
Prefrontal cortex 前頭前野とコンビで動いている
別記事でA10神経というものについて書きました、たどっていけばあとあと読めます。