自律訓練法をやっていて、腕が重い、温かい、脚が重い、温かい。などやっていて、いまひとつ要領を得なくて難しく感じている人いませんか?
「重くなったり、温かくなったり、ほんとにするのかな?」って心配になってきちゃいますよね。
ここは、ひとつ、身近でだれでも経験したことのある例をとって、自律神経を考えてみたいと思います。
レモンの話
「レモンをイメージしたら、唾液がでてきますよ!」って言ったら、みんな「そんなのあたりまえだよ!」って思いますよね。
「『レモンを想像して唾液が出てくる?』そんなのセンスがある人長が出てくる特殊な能力だよ」って思わないですよね?(笑)
この身近な生理現象も自律神経のはたらきなんです。
唾液がでてくるはたらきは、自律神経が働いて唾液をだしています。
「唾液は自律神経が出してる!」でシンプルに考えればいいことですが、もっとつっこんでどういう名前の自律神経が関連してるのかな?って見てみたら
舌咽神経 が下顎
顔面神経( 鼓索神経 )が上顎からつばをだしているということでした。
唾液と自律神経の関係の論文
唾液腺の自律神経支配
田村直俊 a,b 中里良彦 a
まあ、細かい名前は覚える必要はぜんぜんありません、シンプルに『つばは自律神経が出してる』でいいです。
じゃ、自分の頭の中のイメージだけで、つばが出てきたら、それは自律神経を自分でコントロールできた!。ということになりますよね。
一番簡単な自律神経の訓練と言えます!。
レッツイメージレモン
一緒にすっぱくておいしいフレッシュなレモンをイメージしてみましょう。
『あなたの目の前にレモンがあります。』
『大きさはこれくらいかな?って親指、人差し指で、大きさを表現してみてください。』
『色はこんな感じのイエローだよね。って色をイメージしてください』
『表面のゴツゴツデコボコをイメージして肌さわりをイメージしてください』
『さっそくレモンを包丁で切ってみましょう、切り口から果汁がでてきます』
『レモンをしぼってみましょう!。からあげにしぼってみてください』
『ピピっとしぼったしぶきが自分の顔にかかってきました』
『レモンをしぼった手をにおってみましょう』
「レモンってこんな匂いだよね」って、具体的に匂いをイメージしていきましょう。
さて、うまくレモンをイメージ出来ましたか?
レモンをかじったり、食べたりするイメージをするまでもなく、こんな感じに具体的にレモンをイメージしていると、つばが出てきますよね。
レモンで自律神経を説明
レモンを想像したときに出る、さらさらの水ぽいつばは、副交感神経が働いているときに出るつばです。
ちなみに余談ですが、交感神経がはたらいているときのつばはネバネバ系のつばです。なにか重大な発表で自分の出番の直前、緊張して口が乾いてきたときに、でてきてるつばがそれです。
なので、レモンを想像してさらさらのつばが出せてるということは、副交感神経優位になって、リラックスしているということです。
副交感神経優位になっているということは、体の回復力も働いているということになります。
ちょっと飛躍してしまいますが、レモンを想像しているだけで、体が治ってるんです。面白いですよね!。
こうやってイメージ力を高めていくと、自律神経のアクセスが簡単になります!。体をどんどん簡単に回復させることができるようになります。
イメージ力の高め方は、レモンだったら、におい、てざわり、みため=嗅覚、触覚、視覚、でイメージすると行いやすいです。
自律訓練法的なアプローチで「よだれがでている」とかっていう文言を頭で唱えるよりも、最初はこういうレモンのアプローチの方が身近で取り組みやすいですね。
ちょっと脱線するかもしれませんが、重い、温かい。で、ちょっと苦戦している方は、ぜひレモンで唾液トレーニングを一緒に行いましょう!。
さいしょはレモンなど身近なものから、取り組んで見てくださいね。
におい、てざわり、みため=嗅覚、触覚、視覚、からの自律神経の訓練。
そして、体の 重い、温かい、涼しいの、重感覚、温冷感覚をコントロールできるようにしていきましょう。
一緒にチャレンジしましょう。
この記事ではレモンの画像を載せませんでした。画像で見て、唾液がでちゃうと、それってあたりまえすぎて、目を閉じたときのイメージ力が使われないですからね^^。