脊髄(背骨)から出ている末梢神経のことを脊髄神経と呼びます。今日は脊髄神経の話です。
デルマトーム
デルマトーム
下の図は”デルマトーム”と言います。体の問題がおきてる部分から、さかのぼり、背骨(脊椎)の何番目に問題があるかを説明している図です。
この記事の3つの画像を、せっかくなので印刷してみてください
体全体のデルマトーム
そして、紙に印刷されたもので、あなたの、痛みを感じる部位の場所の、T1,T2 などと書かれた記号を見てください。
ここで、書かれている番号をたどって、そこの首、背骨のまわりを自分でほぐせば、手のしびれは治ります!。
手のしびれの原因は首から出ている神経の筋肉が固くなって圧迫されると、肩こりや、手のしびれがおこります。つまり、頭~首の骨(頚椎)から出ているこの神経の圧迫を解消すると、諸症状はぜったいに治ります。不思議ですね。
CはCervical
”C”はCervical、頚椎のことです。首の事です。
頸髄からは8対の末梢神経が出て、第1頸神経(C1)から第8頸神経(C8)まであります。
骨は7個で、神経は1ペアが8セットです。骨の隙間から神経が出ているので。
のどのあたりの首の骨から出ていて、首肩、手につながっている神経は、C1。C2。C3。と書かれていますね。
首がいたいと、腕や手のしびれにつながります。
Tは thoracic
thoracic vertebrae や Thoracic spine のかしら文字、Tを表しています。要するに、胸椎、背骨の何番目だよ。ということです。
Sはsacral
sacral spine
おしりの骨、仙骨sacrum のことです。
腕のデルマトーム
腕のデルマトーム拡大図
ここがいたくなると、腕の内側とか脇の下あたりもいたくなるし。胸の鎖骨の下あたりもいたくなることがあります。腕神経叢と言います。
第6頸髄神経根の刺激症状では、親指と人指し指のシビレ。
この痛みシビレが強くなると、さらに、前腕にも広がることがあります。
第7頸髄神経根の刺激では、中指がシビレます。同様に、
第8頸髄神経根の刺激では小指と薬指が痺れます。
第8頸神経 C8 cervical
C8 T1って書いてあるところから、伸びてる神経 は ulnar nerve ってのが、尺骨神経です。
手の小指と薬指がいたくなるのは、首からでてる尺骨神経ulnar nerve という神経が原因です!
首と胴体のつなぎめの後ろのでっぱてる骨、orそのすぐ下の骨のまわりを押すと痛いはずです。
体全体で見た首→腕の神経の図
C5~T1の日本語英語名
C5~T1を上腕の神経の配置の図
brachial plexus 頸部と胸部の脊髄神経によって形成され、腕と肩の部分を満たす神経網。
腋窩神経(えきかしんけい,英:axillary nerve)腕神経叢から出る上腕部に走行する末梢神経で、上肢の背側を走行し、上腕部で、停止する。
筋皮神経(きんぴしんけい、musculocutaneous nerve)は腕神経叢から出る上腕部、前腕部に走行する末梢神経で、上肢の屈側を走行し、上腕部で、停止する。
橈骨神経(とうこつしんけい,英:radial nerve) 上腕の網状組織の一番大きな神経枝。上腕骨が外側上顆まで下方へ伸び、そこで分かれて一方は手の甲の皮膚まで、そしてもう一方が下層にある伸筋へ向かう。
正中神経(せいちゅうしんけい,英:median nerve)は腕神経叢に由来する上肢腹側のおよそ真ん中を走行する神経で、前腕部においては、尺骨神経、橈骨神経とならぶ太い神経
尺骨神経(しゃっこつしんけい,英:ulnar nerve)は、人体解剖学における尺骨の傍を走る神経組織である。この尺骨神経は人体において、神経の中でも骨や筋肉などに守られていない最も大きな神経であるため、事故などにより損傷を受けやすい部分でもある。
尺骨神経痛のイメージ図
尺骨神経に圧迫が重症化すると、肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)という症状になったりします。前腕の尺側手根屈筋の部分が痛くなります。
手のひらと、手の甲の神経の分布図
手と腕の神経のコントロールしている分布図
radial nerve って書いてあるところが、橈骨神経がコントロールしているところです。
median nerve は正中神経です。
ulnar nerve って書いてあるところが 尺骨神経です。
参考:
橈骨神経のWikipedia
尺骨神経のWikipedia
関連記事
脊髄神経の反対は脳神経です。脳神経の記事はこちらです。脳神経[第V:三叉神経][第X:迷走神経][第XI:副神経]