ククリナイフが今注目を浴びているようですので、簡単にククリナイフについてまとめておきます。昔、香港を旅行したときには、多分、退役したっぽいグルカ兵の方が、香港のお金持ちの家や、銀行のガードマンとして働いていました。
街中で見かけても、外見的には、特別ぽい感じはせずに、出稼ぎにきている東南アジアの方という雰囲気しか漂わせていませんが、泥棒とかきたら、えらいことになっちゃうんでしょうね。
ククリナイフは、銃刀法に引っかかるので持ち歩かないようにしましょう。キャンプに行くときにキャンプ用品と一緒にケースにいれた状態で車にのせてあればOKかもしれません。
ククリナイフ ネパール
ククリと言えば、グルカの武器というイメージですが、グルカ族という特定のひとつの民族、部族ではなく、ネパールの山岳民族をまとめてグルカです。
グルカ族という民族出身者がいるんではなくて、マガール族、グルン族、ライ族、リンブー族などの、複数のネパール山岳民族がいます。ネパールの山岳民族の方を総称してグルカと呼びます。
イギリスでグルカ兵というのはネパールの山岳民族から構成される戦闘集団の事です。
第2次世界大戦の頃、インドが英国領でしたので、ネパールも事実上の英領で、ネパールのグルカの人達も、イギリス軍に参加していました。
そのグルカの集まりの部隊のことを『グルカ兵』と呼ぶようになったのがはじまりです。インド→バングラデシュ→ビルマ、ミャンマーのジャングルで、グルカ兵のひと達がククリナイフを使って活躍しました。
ククリナイフ 使い方
ククリナイフとは?
テレビの報道などでククリナイフは、軍で採用されている殺傷能力が高い特殊な武器といったイメージで報道されています
「ジャングルで、すごい活躍する”グルカ兵”が使っているから、殺傷能力が高い、危険な武器だ!」みたいな報道されていますが、でっかい刃物ですから、
特別、人を殺める能力、殺傷能力が高いということはありません。使い方しだいで、危なくも、便利になるというだけです。
ネパールの山岳民族の方が使っている、手斧、鉈(なた)です。武器のイメージが強いですが、もともとは、生活の実用品です。
グルカの方が、日常的に、山での農作業で使うのが、ククリです。日本人なら、ナタとかクワみたいな位置づけですね。日常の道具です。
ククリナイフはナタ状の大型の刃物です。日本でいうところの、鍬とか鋤、みたいな感覚です
グルカの人が戦うときも、「これがすぐに手元にあるし、いつも使い慣れているから軍にも持っていった。」というのが、もともとです。
山で草や枝をはらったり、食べ物を取ったり、さばいたりするときに便利です。
グルカの方は、台所仕事で料理にもククリをつかっています。
いわゆるネパールの日常の道具のククリナイフの作り方の動画.メチャメチャ簡素な設備で、昔ながらの方法で作ってるんですね!
ククリナイフの研ぎ方も日本人のように砥石で丁寧にというより、グラインダーで一気にやってます。ククリナイフの切れ味は刀以下、ナタ以上というところでしょうか?
もともと、山で使う道具ですから実用品感覚ですね。ククリナイフは、グルカ隊の軍の装備として必需品です。
ククリナイフでの戦い方
グルカ兵をはじめ、イギリス軍やアメリカの特殊部隊などで使われています。『でかい刃物=でかい鉄のかたまり』なので、重さは相当あります。
近年では、運搬性、携帯性などを考えて、チタンやカーボンなどの新素材で軽量化されたものが、軍隊用として、開発、販売されています。
kukri knife fighting techniques
軍隊用にアレンジされたククリナイフでの戦い方。
肩から斜めに袈裟斬りするという手法よりは、逆手に持って突き刺し系のテクニックが多いです。狙っている場所は、喉の気道、頸動脈、肝臓、大腿動脈ですね。
イギリス軍でのトレーニング
ククリナイフの独特の形状の利点
写真を見ていただければ、わかりますけど、内側に曲がっていますよね?
これが、ひとめで見てすぐわかる形状の特徴です。
この、内側に曲がっている形状である利点は、
草ヤブや木の枝を払ったりするときに、草や枝が刃先から逃げにくく、切り払いやすいのが、利点になります。
ククリナイフの独特の形状のゆえん
あと、ナイフの根元のところに、ひっかりみたいなへっこみがあります。
意匠としての役割説
ここの引っ掛かりのデザインでオリジナリティを出せるので、作った人のこだわりをあらわす。「俺のブランドだよ」ってアピールするため
タクティカルとんでも説:
このへっこみを『相手の武器をひっかけて奪いとるために使うためのもの』とか書いているページもありますが、こんな小さい部分じゃ相手の武器を奪い取ることはできませんね。
めちゃめちゃ手元にちかいですし、自分の手が切られちゃいます。こわくて、そんなことできません^^。
神様の性器をあらわしている説
これは、ビシュヌ神かシヴァ神かの、おちんちんを表している。または、カーリー神の女性器をあらわしているという説もあります。
どの神様の、どっちの性器をあらわしているのか?は、諸説あります。
血ながし説:
家畜などをと殺したときの血が、手元にながれてきてハンドルがすべってしまうため。そこの突起で血液をおとすため。血をおとすためのもの
45秒のところで言っています。この説明がいちばん実用性にもとづいているので信憑性があります。
ククリナイフ 最強伝説
40人の銃を持った強盗をやっつけた事件
他には、個人的にびっくりしたのは、40人の強盗をたったひとりのグルカ兵がククリナイフ一本で、やっつけてしまったという記事が、2011年にありました。
35歳のグルカ兵士、名をヴィシュヌ=シュレスタという。2010年9月のこと。ビシュヌ・シュレスタ元グルカ旅団伍長
40人の銃を持った強盗をやっつけた概要はこうだ
ある日彼が電車に乗っていたところ、突然、ナイフ、剣、銃で武装した40人の屈強な強盗たちが電車を襲撃してきた。
2010年9月、インドの列車内にて、車内に40人もの武装強盗団が侵入し、乗客らを脅迫し金品を略奪する事件が発生した。
偶然に乗り合わせていたグルカ兵の男性は、彼はすっかり囲まれていたのだ。
強盗たちは、乗客から略奪を始めた。ヴィシュヌは強盗たちが他の乗客から、携帯電話、貴金属、現金などを奪っているときは沈黙を守って目をつぶっていた。
しかしコトは動いた。
強盗たちが彼の隣に座っていた18歳の少女に掴みかかり、無理やり服を脱がせ全裸にしてしまったのだ。
正面に座る少女の両親がどうすることも出来ず、哀れな娘を強盗たちが思いのままにしそうになっている。
この状況を前に、ヴィシュヌは決心した―こんなことはもう沢山だ―
隣席の少女が暴行されそうになるに及び行動を決意。
「小さな女の子がは助けを求めて泣き叫んでいました。『貴方は兵隊さんでしょう?お姉ちゃんを助けて!!』」
「私は彼女が自分の妹のように思えて来ました。だからとにかく彼女を強盗の魔の手から救ったのです」とヴィシュヌは回想する
シュレスタ元伍長は、巨大なククリナイフを一気に抜き放った。
少女を手にかけようとしていた男を後ろから羽交い締めにすると、そのまま彼を盾にしながら横に立っていた盗賊を切り倒す。
彼は持っていたククリナイフで、強盗達をちぎっては投げ、投げてはちぎり。
そして、ひるむその他の盗賊の前で彼は盾にしていた男の喉を切り裂き、さらなる獲物を求めて哀れな盗賊に飛びかかっていったのだ。
強盗団が複数の銃器や武器で武装していたにも関わらず、携行していたククリナイフを用い強盗団を撃退。
結果、強盗たちは3人が死亡、8人が負傷、他のメンバーは皆逃亡した。戦闘中、彼は左手にいくらか負傷を負ったが、グルカ兵ヴィシュヌは左手に負傷したのみであり、今では回復しているそうだ。
黙って見ていることしかできなかった少女の両親は彼に謝礼を申し出たものの
「敵と戦うは兵士のつとめ。賊を倒すは自分の人間としてのつとめ」
と、受け取ろうとしなかったそうである。
まあ、これも、武器(ククリナイフ)がすごいというより、よっぽど、この兵隊さんが、訓練されている。
あとグルカの人は、こと戦闘になると身体能力が半端ない。というのがあるでしょうね。
ククリナイフ 最強伝説その2
30人のタリバンを一人でやっつけたグルカ兵の話~1 Gurkha against 30 Taliban wins
イギリス軍の中でも勇猛無双で知られるグルカ兵が、十数名のタリバン兵を相手にした大銃撃戦を制し叙勲の栄に浴しました。ライフル弾やロケットが飛び交う中、「ぶっ殺す!」と叫びながら機関銃の三脚を投げつけて暴れまわった、などにわかには信じられない鬼神っぷりだったそうです。
2010年9月のとある夕方、アフガンのとある検問所で、ディプラサッド・パン臨時軍曹が歩哨の任務についていたところどこからともなく金属音が聞こえてきた。
ロバか牛かと思い目をこらすと、正面ゲートで2人のタリバン兵が爆発物をしかけているのが見えた。
タリバン兵はこの検問所を奪取するため念入りな計画をたてて来ていたようだ。その瞬間、さっきまで自分がいた詰め所が吹っ飛ばされたのを見てパン軍曹は自分が周囲を完全に囲まれていることを悟った。
すぐさま検問所の屋上に上がり、機関銃の弾を浴びせるパン軍曹。その間もAK47小銃とRPGロケットによる攻撃はやむことがない。ふとした気配に振り向くと巨漢のタリバン兵が屋上によじ登り、彼に迫ってくるのが見えた。
すかさず連射を浴びせ屋根からたたき落とすも、さらに1人が壁を上ってくる。今度は手元のSA80小銃で撃ったものの当たらない。そのうちに弾が切れたのかライフルは沈黙してしまった。
辺りを見渡して武器を探したが、口を絞っていない土嚢しか見つからない。砂が出てしまえばただの袋で武器にならない。そこでパン軍曹は、とっさに機関銃から三脚を取り外し、祖国のネパール語で「マチュ・タライ!(ぶっ殺してやる!)」と叫びながらタリバン兵をたたき落とした。
結局この戦闘で機関銃の弾250発、小銃弾180発を射撃、各種手榴弾12個とランチャーからの榴弾5発、クレイモア地雷1個を起爆させ、増援が来るまで検問所を守りきったのである。
戦闘は15分ほどであったが、パン軍曹は疲労の極致にあった。増援部隊の指揮官が到着を知らせるために彼の背中を叩いたところ、パン軍曹は「また敵が来た」と思ったそうだ。間違って撃ってしまう危険はなかったのか、という問いには「もう弾がなかったから」と答えている。
「タリバン兵がやって来たと知ったときはすごく怖かった。でも撃ち始めてからは恐怖は感じなかった。殺される前に殺そうと思った」とパン軍曹。この功績により、戦場での特に優れた武勇に対して与えられるConspicuous Gallantry Crossを受章した
カランビットナイフの記事はこちら
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karambitカランビットナイフの起源
コメント
ククリの形状、先入観のイメージも有ってので本来、どんな利点が、この形状にはあるのだろう?と素朴に思って検索したら、こちらが出て来たので拝見しましたが、非常に判り易く、スッキリしました、料理まで仕えて万能なんですね。欲しくなりました。
日本の場合厄介なのは司法労働者達って加害者を守りますからね🤣
在チョンはじめ支那便意兵最近では狂土人等異民族の脅威がますます増えており家族をいかに守るか…
愚民は殺す前に殺すべき。