自律訓練法の成り立ちと歴史

自律訓練法(じりつくんれんほう、autogenic training オートジェニックトレーニング)とは

なりたちと歴史を簡単に勉強しましょう。

1932年にドイツの精神科医ヨハネス・ハインリヒ・シュルツが世の中に発表した、自己催眠法、自己暗示法、リラクセーション技法です。

ちなみに、もともとシュルツさんの先生は、フォークト先生です。オスカー・フォークトはドイツの医師で神経学者です。

フォークトさんはこんな顔の人です。


※ちなみに福岡の九州大学 に自律訓練法の国際センター(オスカー・フォークト研究所)ってのが1960年に作られてます。

フォークトさんは、催眠療法の研究していました。

このフォークトさんが、催眠と自律神経の関係に気づいたのがすべてのはじまりです。

研究の段階を追って、自律神経にアクセスできるようになった経緯を簡単にご説明します!

第0段階
昔は、催眠術師が患者に催眠術をかけて、「あなたの◯◯は、だんだんよくなる~」「◯◯が痛くなくなる~」というのをやっていたのですが、

第1段階
「◯◯がだんだんよくなる」みたいな明確な暗示をかけなくても、患者が良くなってることに気づいた。暗示はいらねぇんじゃね?

第2段階
患者は催眠状態になって、覚醒して、また催眠状態になって。というのを繰り返すことで、催眠状態になること自体で良くなってる。ことに気づいた。

第3段階
催眠術師に催眠状態にしてもらった患者は、「身体が重たい感じ」「身体が温かい感じ」を感じるということがわかった。

第4段階
その「身体が重たい感じ」「身体が温かい感じ」を感じを、自分で感じるようにしたら、自分で催眠状態にはいれるんじゃねぇ?
自分で「重たい」「温かい」「その他」を感じてると、自分で催眠状態に入れることがわかった。

第5段階
そしたら催眠術師が催眠をかけなくてもいいんじゃないの?催眠術師だって、そうそう何人もいるわけじゃないし。催眠術師いらないよね。

第6段階
自分で入れる催眠状態に入って催眠→覚醒→催眠→覚醒→催眠。て繰り返すと自律神経が整って不調が治ることがわかった。

第7段階
この訓練はいいね!自分でできるし、かなりいろいろな症状が治るし、自律訓練法としてまとめよう~。

という研究をフォークトさんがしているのを、一緒に研究していたシュルツさんが自律訓練法としてまとめて発表しました。

※フォークトとシュルツの誰がどこまで気づいて、体系だてたかは、ちょっとうろ覚えですが、だいたいこういう流れです。第6、第7あたりはシュルツさんかもですね。

ヨハネス・ハインリヒ・シュルツさんは、こんなお顔の人です。

そのあと、シュルツの弟子のウルフギャング・ルーテさんが、カナダに移住して、そこからアメリカなど英語圏に自律訓練法を紹介して発展させました。

wolfgang luthe ウルフギャング・ルーテ

1922年~1985年
ルーテさんが、自律訓練法を発展させ、上級バージョン的なものを開発しました。

意思公式練習 
 アファーメーションみたいなもの
空間認識練習 
 手のひらと手のひらの間の空間を感じるなどなど
黙想練習 
標準訓練の深化
 色彩心像視=まぶたの裏に光が見えるようになる。
 事物心像視
 場面・情動経験
 人物心像視=なくなった親など自分の親しい人の姿が見え、その人と話せるようになる。
 自己観照=自分の存在とはなにか?自分自身と対話できるようになる。

などができるそうです。ここまで行くとスピリチュアルですね。まあ科学としてここまでできると証明された方です。ヨガマスターや禅僧のレベルじゃないでしょうか?

でもルーテさんの手法は、ちょっとむずかしいからなのか、いまのところ流行ってないですね。

次も自律訓練法の予備知識を学びましょう。

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