受動的注意集中とは『あらゆる努力をしないこと』

自律訓練法で大事なのは、受動的注意集中なんです。「受動的注意集中ってなに??」って思いますよね。

西日本メンタルヘルスセンターの松原秀樹さんによると

受動的注意集中とは,

練習目標や結果の達成を目指す意図的なあらゆる努力をしないさりげない態度であり

こうした受動的態度が維持されたときの心理生理的な検査や研究の結果

脳波の徐波化,
GSR(皮膚電気反射)の抵抗値の上昇,
手指皮膚温度や血流量の増加,
前額部皮膚温の低下,
胃腸の温度および血流量の増加と蠕動の亢進,
蓄積された疲労の回復,
身体的な痛みや精神的苦痛の緩和,
意識水準の低下,
変性意識状態(ASC),
情動の解放,
自我防衛の変化,
過去の出来事が想起しやすくなる,
俯瞰的意識がもちやすくなる,
自己統制力が増して衝動行動やムキになることが少なくなる,
仕事などの能率が上がる,
内省力がつき自己向上性が増す,

などの効果がみられる.

藤田式で”ようするに”でまとめると、「よーし、がんばるぞ!」って気持ちをやめたときに、脳波が遅くなる。手があたたかくなる。額が冷たくなる。などなどの効果がある。ようするに自律神経がととのう。メンタル、マインドがととのう。

一言でいえば

受動的注意集中とは。あらゆる努力をしないこと

自律訓練法って、”あらゆる努力をしないこと”の訓練なんですね。これこそ

藤田式にぴったりじゃないですか?ぼくたちが求めていたものですよ!「がんばっちゃいけないんですよ!」って藤田に言われても

「がんばらないってどういう事?」「がんばらないメンタルと体を手に入れるにはどういう手法が必要なの?」ってのが今までなかったので、今回のリラックス企画で自律訓練法をトライしていただいて

「やっと具体的に『努力しない方法』をみんなで体得できるチャンスだな!」って感じています。

引用元論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/52/1/52_KJ00007730170/_pdf

↑この論文でおもろいことが書いてあった

重温感を感じやすくするヒント

両手を大腿に置き,ズボンまたはスカートの布の感じを指先で感じてもらう.

その際指先を1~2 mm 動かしてもらうとよい.

指先で服の生地の毛羽立ちが前後するのがわかるので,

その微細な感覚の触覚に心を向けてもらう.

触覚に心を向けただけで手の重温感がすぐに出てくる.

電車やバスの中など練習場所を制限するものはないので非常に使い勝手がよく,

初回の練習時から,2,3分で重温感を自覚できる速攻法ともいえよう.

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