胎児の幹細胞とイモリの再生能力

胎児の幹細胞とイモリの再生能力

イモリは両生類で、人間の胎児のときに体をつくるための幹細胞の性質を卵から大人になったときも有効にもっている、なのでイモリは、大人の体になってからも何回でも手足、脳、目の水晶体などなくなっても再生できる。

1769年にイタリアの博物学者ラザロ博士がイモリの再生能力を発見した。それ以来、世界の研究者は250年間『なんでイモリだけが、その能力をもっているのか?その能力は人間にも応用できないのか?』とずっと研究しているけど、まだすべては解明されていなくて。謎のままである。

体の再生の秘密は赤血球が、幹細胞に戻って、骨、神経、筋肉になど、あらゆる細胞に生まれ変わる。ということだけがわかっている。

Newtic1という遺伝子が秘密の鍵で、未成熟な赤血球が脚の傷口に無数に集まって集合体をつくり、組織の再生に必要な酵素をはこび筋肉などに分化した細胞を未分化の状態に戻して骨などにする。


参考記事

イモリ 両生類 一生に何度でも、あらゆる部分を再生できる
ヤモリ 爬虫類 一生に一回、しっぽのお肉だけ再生 骨は再生できない 子供のときなら手足も再生できる場合あり
トカゲ 爬虫類 一生に一回、しっぽのお肉だけ再生 骨は再生できない


参考記事

人間も、胎児のときは、その能力を持っている。でも、お母さんから生まれ出ると、その能力がなくなる。

胎児のときは、人間の子だけど、生き物の性質としては両生類でもあるってことですね。ざっくり4億年前の動物の性質をつかって自分の体をつくっているんです。

これが、単細胞生物→多細胞生物・・・・etc・・・両生類をへて・・・・etc・・・へて人間になったということの印です。

現在、ヒトでも「再生芽に変化する細胞」と「再生芽に指令を出す物質」は判明していて、あとは「再生芽に変化させる物質」がわかっていない。

他の種の進化

鳥類は、今から約1億5000万年前に恐竜から枝分かれして小型の恐竜に進化した

約6,500万年前、メキシコのチュクシュクリューブ隕石の衝突で地球で暮らしていた生物種の76パーセント以上が死に絶え、大型恐竜が絶滅。

生き残った小型の恐竜がその後、鳥や鶏に進化した。

古生物学者、ジャック・ホーナー が鶏から恐竜(に似た動物)を作る研究「チキノサウルス」「ダイノチキン」を始めた。

2015年にはチリ大学の研究者チームが、ニワトリの胚の発達を遺伝的に操作することにより、恐竜の後肢を再現することに成功

現代の鳥類の胚における脛骨と腓骨は、古代の恐竜のものと同じ形状である。胚が成長するにつれ形が恐竜から鶏になる。

研究チームは、ニワトリの胚のなかの遺伝子の活動を実験的に阻止したところ、腓骨は長く、脛骨は通常よりも短くなり、恐竜のものにより似た形状になった。

同じ2015年には
古生物学者Bhart-Anjan Bhullar
進化生物学者Arhat Abzhanov

が、恐竜の口に似た嘴の頭の鶏(の胚)をつくることに成功した。

今生きている動物にも、古代の以前の進化の過程でたどった動物のデータが遺伝子に記録としてのこっている。

リバースエンジニアリング、遺伝子を退行化させると、昔の状態にもどせる。何千年万年前のたどった生命の状態がDNAに設計図として記録にのこっているということ。

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