人間の胎児の8週間は、地球に生命が誕生して、いろいろな形態を経てヒトが地球に誕生するのにかかった約40億年以上の時間をトレースしている。
胎児は8週目までは人間の形をしていないので胎芽とよばれる、9週目から人の形になるので胎児と呼ばれる。つまり9週目でヒトになる
地球生命の歴史
単細胞生物誕生
地球に原始生命が誕生したのは約40億年前後
地球が冷え始め地殻や海が形成
熱水噴出孔(ブラックスモーカー)が出現
高熱、高圧環境の場で海水中にとけ込んだ無機塩類や金属イオン、ガスまたはその他の様々な物質から有機物が作られ、
“生命のもと”アミノ酸が作られた
原始生命の誕生には熱水噴出孔が関与
現在でも熱水(温泉)と生命は関係があり、熱水噴出孔付近には大量の生命が群れている。深海の熱水噴出孔付近には微生物が大量発生し、それをえさにするエビやカニが大量に生息している姿が見られる。
地球生命の歴史をざっくり書くと
単細胞生物 約38億年前に ひとつの核だけの単細胞の生物が地球に誕生 例:アメーバ、ゾウリムシ、ミカヅキモ、クロレラなど
そこから
真核生物 ようするに動物
古細菌 好熱性古細菌(温泉や海底熱水地帯にすむ)高度好塩菌(塩田や高濃度の塩湖にすむ)とメタン菌(腐った沼地やどぶ川にいる
真正細菌 ようするに一般的な細菌、バクテリア
の3つに枝分かれしていった
つぎに細胞が2つ以上の生き物が現れた
多細胞生物 約30億年前に 多細胞生物が誕生した。
現存する世界最小の多細胞生物
例:4個の細胞からなるシンプルな生物、”しあわせ藻”(シアワセモ)
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2013/47.html
無脊椎動物 5億年前にホヤ、クラゲ、イソギンチャクなどが地球に誕生
脊椎動物 4億8000万年前にヤツメウナギなど、とうとう背骨を持った動物が地球に誕生
ヤツメウナギのような背骨をもつ脊椎動物が地球に発生してから、ヒトが誕生するまでは、ここからざっくり5億年かかってる。
魚類→人類まで
魚類 4億5000万年前に魚が地球に誕生
古代魚ユーステノプテロンというのが3.5億年前のデボン紀にいた。
古代魚ユーステノプテロンは魚類からはじめて体に四本脚が出てきた。それから両生類に移り変わっていったと考えられている生き物で、エラ呼吸から肺呼吸への進化が起きたとされている
両生類 4億年前に両生類が地球に誕生
両生類のイモリの体を再生する能力と、人間の胎児の幹細胞が体を作る能力の共通点が残っている
爬虫類 2億5000万年前に爬虫類が地球に誕生
哺乳類 2億年前にネズミ的な動物が誕生 ※ちなみにネズミ的な哺乳類が誕生してヒトになるまでは2億年かかっている
ヒト 500万年前に猿的なヒト型の近縁の誕生
こちらの記事もみると、たしかに40億年分たどってるねってわかると思います
↓
赤ちゃんが産まれてくるまで
まとめ
というわけで、ぼくたちは、ゾウリムシ的な単細胞生物の子孫です。
40億年前ゾウリムシ的なのが地球に生まれて、「あ~重力おもたいな~」って思ったのが、スタート。それから、40億年間、ぼくたちの脳は、「あ~。重力おもいなぁ」って感じるようにできてる。
「あ~。重力おもいなぁ」ってず~っと思ってて35億年たったころに、
ある奴は、背骨をつくることにした。→そいつは脊椎動物になった
ある奴は、外側を殻で覆うことにした。→そいつは甲殻類になった
そのおかげで、生き物は重力があっても体を大きくすることができるようになった。
ぼくたちは、その背骨をつくって脊椎動物になった奴の子孫というわけです。
ですから”重力を感じる”というのは、生命体にとって40億年前からの一番の脳の関心事だったんですね。
体の重み=重力は、間脳、脳幹、小脳という原始的な脳で感じています。体のバランス感覚は小脳でコントロールしてます。
人間は 「地球には重力があるよね」って当たり前のことを感じる時に、単細胞生物の頃の感覚になれます。
バランス体操と 自律訓練法で、なぜ”体の重さ重力を感じる”と、体の調子がよくなるのか?こういうわけなんです。
「わたしはゾウリムシ・・」って40億年をイメージしてみてくださいね
次回記事→ヒトへの進化は、左の猿から、右の人間に時系列で順を追って現れたわけではなく、いっぺんに現れた。
お猿さんからヒトへの進化
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