耳石器.卵形嚢(utricle) と球形嚢(saccule)

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耳の前庭には耳石器という器官で重力を感じとる器官があります。

ひとことで言うと、乗り物にのったときや、歩いたり走ったり、飛んだり、飛び降りたりするときの直線加速度をはかる器官です。

バランス体操で使う部分ですね!。

耳石器には卵形嚢(utricle) と球形嚢(saccule)があります!

耳石が動く仕組み


引用元

CGの動画

英語の動画ですが、卵形嚢utricle と、球形嚢saccule だけわかってれば、CGで、中身がどうなってのかイメージできると、わかりやすいです。

耳石は内リンパ液より比重が重いです。人間の体に直線加速度が加わると、慣性の法則で耳石は取り残され、耳石膜が動きます。

感覚毛が曲がるので有毛細胞が刺激され「あ、↑↓か←→に加速したな!」って信号を脳にだします。

卵形嚢(utricle) と球形嚢(saccule)には

それぞれに平衡斑(macula)という前庭神経の終末器官がある。

平衡斑という部分には、半規管と同様に、感覚毛という有毛細胞が並んでいます。

この感覚毛は、耳石膜というゼラチン物質で表面を包まれています。

この膜の表面には、炭酸カルシウムでできた結晶状の耳石というつぶつぶが載っています。

この耳石の動きで、XYZ方向への動きを感知しています。

2つの耳石器の働き

耳石器は2つあります。


X軸、Y軸の運動をキャッチする卵形嚢
Z軸の運動をキャッチする球形嚢

卵形嚢らんけいのう(utricle)

30,000細胞で運動を感知している。

平面の水平方向の直線加速度は卵形嚢がキャッチしている

目の前をまっすぐダッシュする

めちゃめちゃぴょんぴょん反復横跳びをする

電車などに乗って加速される。

など X軸、Y軸の運動をキャッチ

球形嚢きゅうけいのう(saccule)

上下方向の直線加速度は球形嚢が受容器として働いている。

16,000細胞で運動を感知している。

地球の重力方向の動き

立った状態での頭から足の方向へ動く垂直の直線加速度を感知します。

高いところから飛び降りたりした場合

エレベーターに乗った場合の昇降運動

Z軸の運動をキャッチ

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