A10神経。大好きな事をずっとやってしまう秘密

Prefrontal cortex 前頭前野とコンビでA10神経というものが働いています。

脳内の神経系の中で、精神系だけを走るA10神経という神経があります。このA10神経には感情をつかさどる神経核が集まっている

A10神経では、報酬系神経とも呼ばれているドーパミン系神経が最も活躍しているのです。※ドーパミンはここ以外にも存在します

A10神経の働きを一言でいうと

感情の源である情動=喜怒哀楽を支配しています。

A10神経のルートはざっくり簡単にいうと

脳幹

視床下部

大脳辺縁系(海馬、扁桃体、中隔核、梨状葉、臭珠、側坐核)

大脳新皮質の
1:前頭連合野、

2:側頭葉へ達します。

A10は、入ってきた情報に「危機感や感動」「好き・嫌い」「面白そう・つまらなさそう」などの「感情のレッテル」を貼り付ける

ですから、勉強は「楽しい」「面白い」と思うと、脳内ホルモンの一つの『βエンドルフィン』が分泌され、A10神経が活性化されるため、海馬での記憶力がアップします。

最初に「好き」「面白そう」「やってみたい」というポジティブなレッテルを貼られた情報については、脳の理解力や判断力、思考力、記憶力は格段に威力を発揮する。脳の反応が10倍になる。

好きなことには集中できたり、興味のある情報にはすぐに反応する。

積極的にその情報を得たときは、脳の反応が10倍になる。

英語とかでも、退屈な視点から学びはじめると身につかないけど、自分がワクワクする視点でスタートすると、集中ハイになって、あっというまに身につく生理現象で説明できます。A10神経にはいっているんだろう。

逆に「大変そう」「つまらなさそう」「嫌い」といったネガティブなレッテルを貼られた情報に対して脳は活発に働かない。

脳が「A10神経群」で最初に貼るレッテルをポジティブなものにするのが大事です。

「○○=楽しい」というポジティブなイメージを与えることが何より重要

自身で決め考えたスケジュールを紙に書く、それを見えるところに貼っておく

『ダイナミック・センターコア』

上の文章の引用元

A10細胞群

A10細胞群とは、腹側被蓋野 (VTA) の中脳辺縁系投射をするドーパミン作動性ニューロン。

1:腹側被蓋野 (VTA) → 辺縁系(側坐核・海馬・扁桃体・嗅結節・中隔・梨状葉)の情動回路と
2:腹側被蓋野 (VTA) → 皮質系(前頭前野)不安で活性化される回路に投射。

A10神経のルートを詳しく言うと

脳幹の神経核の腹側被蓋野という場所から出発

視床下部を通る※視床下部は自律神経を管理するところで人間の基本的な生存欲求を司る場所で、欲の脳と呼ばれている

大脳辺縁系(ねずみ脳)に入る。恐れ、警戒、好き嫌いの感情、記憶を司る部位
1:扁桃体を通る※怒り・恐怖などの感情の制御するところ
↓   ↓↑ 相互通信
↓  2:海馬を通る※記憶に深く関わるところ

3:側坐核、大脳辺縁系を通る※欲求の実現に向け指令を出すところ

大脳新皮質
1:前頭連合野を通る※人間らしい精神活動や創造の働きに重要なところ

2:側頭葉へ入って終わる※記憶・学習を総合する
ラットのA10 にレバーを押すと電気刺激でドーパミン神経が流れるようにしてしばらく習慣づけると、その後ラットは餌などの具体的な報酬が何もなくても、ずっとレバーを押し続けることが確かめられています。

自分に対する「ごほうび」を設定する

人間も最初は、甘い物おやつを食べるなどの報酬系でやる気を出し続けたら、習慣化したらなくてもOK

引用元

次の記事はミケランジェロの[アダムの創造]と人間の脳の考察をしました。

次の記事

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加