前の記事では耳の中の前庭感覚を読みましたので、この記事は体性感覚です。
固有受容性感覚
体性感覚は、深部知覚、深部覚、固有受容性感覚 proprioceptive sense、固有覚ともいわれる。
これらの感覚の基礎として存在するのが”関節、筋、腱の動き”の感覚である。
例えば位置覚、運動覚は関節の動きが感知されることで生じる。
関節の動きに関連する受容器には関節包のルフィニ小体、関節靭帯のゴルジ受容器がある。
筋、腱に存在する受容器は筋紡錘とゴルジ腱器官である。
人間の足は、固有受容性感覚器として、とても発達している。でも、現代人は足は靴で包んでいるので受容感覚器としては機能していない・・。
足の裏と、足の指→足趾の先の感覚はとても大事。脳に情報を送っている。
仕組み
医学的な見方で説明してあった文章がありました。なので
その橋本さんってお医者さんが書いていた文章を引用しますね。
ところが操体を行うことにより痛みが軽くなり筋の緊張 が軽減するにつれて筋電図の振幅も小さくなっています。 何故この様に変化するのでしょうか。
藤田がわかりやすくかいつまんで解説:
こってる体は、ぜったいに伸ばしていけない。ぜったいにストレッチしてはいけない。
伸ばせば痛みがでる。これは、筋電図でみればわかること。
伸ばされてる = 痛みがでてる = 悪化している と考えてください。
筋紡錘と腱ゴルジ器官
筋には、筋紡錘と腱ゴルジ器官という2種類の感覚受容器があります
脊髄反射で筋の収縮や弛緩をコントロールしています。
この2種類の感覚受容器の反射は姿勢保持に重要な役割を担い、同時に 筋の損傷を予防しています。
筋紡錘と腱ゴルジ器官という2種類の感覚受容器
筋紡錘 のばされたら、縮む やつ
腱ゴルジ器官 ちじめられたら、緩む やつ
とそれぞれを覚えてください。
筋紡錘
まず、さいしょに、筋紡錘 のばされたら、縮む やつの働きをみてみます。
疲労して 緊張している筋肉を無理に伸展させると筋紡錘から刺激が多く出され、痛みを感じると共に筋電図の振 幅が大きくなります。
藤田がわかりやすくかいつまんで解説:
疲れている筋肉、こっている筋肉は、硬いので伸ばせない、伸ばすと痛みが出る。
筋肉には、「のばされると、縮む!」という生理現象がある。
ストレッチで無理に伸ばすと、
「伸ばし過ぎや!!ぶっこわれるで!!」
「めっちゃ限界まで縮んで守らな!!」という生理現象が起こる
ただでさえ、90%まで、緊張で縮んでいる筋肉が120%の緊張にたっし、限界突破でぎっくり腰がおきる。
だから、のばしちゃいけないのです。
腱ゴルジ器官
つぎに、腱ゴルジ器官 ちじめられたら、緩む やつ の働きをみてみます。
カミッロ・ゴルジって人が発見したので、ゴルジ腱器官とか腱ゴルジ器官と呼ばれています。順番がちがうだけで同じものです。
ストレッチングやPNFな どの方法も、伸張反射を起こさない様に筋紡錘への刺激を減らし、腱ゴル ジ器官を刺激して緊張した筋をリラックスさせることがポイント になっています 。
ゴルジ腱器官 = ちょっと、縮めると、ゆるむ! という生理現象をおこす 腱でできた器官
これによつて筋のリラックスが得られるようになると 考えられます。操体の動きは、この脊髄反射を利用して筋 の緊張を軽減させているのです
一つは関節への負荷や曲がり方などを感知して運動感覚を得ることと、
もう一つは過剰な力によって腱や靱帯が損傷しないための安全装置である。
藤田がわかりやすくかいつまんで解説:
筋肉を縮めると、縮んでる緊張をゆるめる生理現象 =腱ゴルジ器官 のはたらきがある。
肩や腰、曲がってるということは、そこに、緊張、筋肉の縮み が発生している。
その筋肉をさらに縮めてあげる。=曲がっている方向に曲げる。歪んでいる方向に歪める。
そうすると、腱ゴルジ器官がはたらく = 筋肉を縮めると、縮んでる緊張をゆるめる生理現象
そうすると、緊張がゆるまり、筋肉がほぐれて、外見上の歪みも解消され、痛みも解消される。
これが、体が曲がっていたら、曲がっている方向に曲げる。
体が歪んでいたら、歪んでいる方向に歪める。
これをすることによって、痛みも不調も、曲がりも歪みも直る。という ことの種明かしです。
こころして、キモにめいじてくださいね!
引用文献ソース
もともとの文書をスキャンしたものがこちらです。