スティーヴン・ コトラーの超人の秘密って本を買いました。「ゾーン(フロー状態)」の本
「フロー」いわゆる今どきの言い方の「ゾーン」に入る。入ったときの状態を説明した本
2017/5/14 に買いました。読みっぱなしだったんで、記事にまとめておきます。
アメリカ人の書く、ノンフィクションドキュメント本って、テーマが飛んですぐ分厚くなっちゃいますよね。3分の1くらいに、コンパクトにしてほしいです。
日本人の本は、字がでかくて100ページ前後が多い。国民性の違いかな?
本の要約となるような、短いCM イメージ映像
著者Steven Kotler の講演
喋ってる内容の要約
チベットなどの僧侶が50年以上の修行の末ようやく会得するような脳の状態=ゾーン、フロー状態
通常の人間が使えるのは絶対筋力の65%で、普通はこれ以上の使わないように鍵がかかっている状態
フロー状態に入るとこのロックが外れ、最大筋力が絶対筋力に近づく。
ゾーン、フローと呼ばれる状態に入ると、パフォーマンスが500%アップする。スキルが5倍になる。
著者Steven Kotler の短いおしゃべり
脳の中では自己意識も時間感覚も消失する。自我、エゴが消える。
脳内では理性をつかさどる前頭前野の活動が低下する、セロトニン、ドーパミンなどの神経伝達物質が活性化する。肉体的には圧倒的な快感と集中力が生まれる。
フロー状態に入りやすい脳波というのは、レム睡眠や瞑想の状態とほぼ同じ。とてもリラックスした状態
低アルファ波/高シータ波の状態。アルファ波は行動の脳波、ベータ波は分析の脳波
人間の体は、何100万年も前から変わってないのに、近年高難度のことができるようになった。そのことを研究した結果フローが関わっている。
本能の声ボイス
前頭前野の働きが低下することで、本能の声(ボイス)が頭の中で響く。その声に従うと生き残ることができる。
安全ロープ、命綱のないロッククライミングで無意識に崖をよじ登る。本能の声(ボイス)にしたがって登っていく。
Dean Potter
本能の声が聞こえると、えもいわれない安心感をえられる。
wing suit proximity flying
エナジードリンクのレッドブルがウイングスーツのスポンサーしてますね。
エクストリームスポーツアスリートは一般的なスポーツに比べフロー状態に入りやすい。
ウィングスーツの人はフロー状態で極度に集中しなければ、地面に激突して死んでしまうから、100%、フローに入れる。
映画トランスフォーマーのシカゴのビルの間を飛ぶ映像は、実際にJTホームズの飛行チームが飛んだものを撮影した。
実際に映画のなかのシーン
Transformers: Dark of the Moon Clip (13/19) NEST Skydive Scene
映画ではヘリコプターから飛んでる設定ですが、実際には、アメリカで2番めの高層ビルのウィリス・タワーからジャンプしました。
こちらが、実際に飛んでるところを撮影している様子
Transformers: Dark of the Moon Wingsuit Flight | Behind the Scenes of the Transformers Movie
実際の映画のシーンは、完全にグリーンバックでのスタジオの撮影だと思いますよね。合成でしょって。
まあ、合成のシーンと、本物のシーンをまぜてるんですけど、命をかけてる割には、安っぽい映像にしちゃったなって思います。
この本で、出てくるDean Potter は本が出版されたあとに、ウィングスーツの事故で死んでいますね。
スケーボーダニーウェイ
ダニーウェイのスケートボードで万里の長城を飛び越えたときの話
Big Wabe surfer
Mark Foo Mavericks で 1994年に死んでしまった。
LAIRD HAMILTON
フローに入る条件
チクセントミハイによるとフローには10の要素がある
★の3つが一番大事
「明確な目標」★
「集中」
「自己意識の消失」
「時間感覚の変化」 超スローモーションになる
「直接的な即時のフィードバック」★ 生き残っているのかどうか?自分が死んでないかどうか?
「挑戦とスキルのバランス」★ 現状より4パーセント高い目標を設定する。自分の能力を正確に理解する事や
「内発的な報酬」
「身体的ニーズ」「認識の欠如」
「没頭感」
内発的動機づけとは
内発的動機づけとは、お金のためでもない、怒られないためでもない、その活動がしたいからするという動機づけです。
たとえば、一銭の得にもならない趣味の活動などが、内発的動機づけによる活動です。
内側前頭前皮質
ジャズのセッション 自分の個性は生きる。内側前頭前皮質は活性化するから。オリジナリティやクリエイティビティの場所
背外側前頭前野
脳の「背外側前頭前野」ってところが、「これやったら失敗したり、あぶないんじゃないかな?」とかリスクを考える場所なんです。
ここの”背外側前頭前皮質”にお休みしてもらう。と、全く躊躇しないで、行動できるようになる。
迷い、分析する時間が命とりになるとき。