思春期に背(足の骨)が伸びる仕組み:成長ホルモン分泌

18歳をすぎて、大人になると、身長ってもう伸びないと思いますよね。でもですよ。仮に、スネとモモ、いわゆる足だけ身長が5cmか10cmのびたらいいと思いませんか?

ぼくは、身長168cmなんですけど、足だけのびて178cmになったらかっこいいな!って思います。

よく整体院などの治療で、施術後に身長がのびた!って言ってるのは、猫背の姿勢がよくなったから2cm変わったとか、椎間板のひとつひとつがのびたから全体で2cmかわった。みたいなやつですよね。それって、朝計ったり、夜計ったりすれば、そりゃちがうよね?(笑)。って思ってしまうんです。

ありていに言えば胴体がのびてるわけですからね。まあ、もとの身長に戻れてよかったね!。ってだけです。

しかし。足の骨だけを伸ばせたら、かっこいいし。画期的だし、人類の歴史上だれもやったことのないチャレンジじゃないか!って思うんです。人間ってすごい力を秘めているので、脳のイメージの力を使ったら可能なんじゃないかな?って思います。

子供の身長がのびる仕組み

子供の身長がのびる仕組みをおさらいします。

子供はもともと骨端線という骨の先端ぶぶんが開いています。

→骨端線(こったんせん)

英語ではEpiphyseal です

https://en.wikipedia.org/wiki/Epiphyseal_plate

そこに成長する軟骨が入っております。

脳の脳下垂体の前部から成長ホルモンが出ます。成長ホルモンは、タンパク質の素となるアミノ酸の吸収取り込みを促し、細胞内のタンパク質合成を盛んにして体を発育させます。

脳下垂体については、こちらで説明しました。
脳幹(間脳&視床下部)の話。自律訓練法でアクセスしてるパート1

脳下垂体前葉wikipedia

その成長ホルモンが肝臓にゆきわたり、肝臓でソマトメジンCという物質が作られます。

ソマトメジンCは、インスリン様成長因子1 IGF-1 と、同じものです。

そのソマトメジンCが骨髄にゆきわたり、成長軟骨帯で成長板という軟骨が生成されます。

そしてすこしずつ伸びて、やがて固くなり、普通の骨になります。これが成長期の子供の身長、骨がのびる仕組みです。1年で10cmとか伸びる子もいますよね。

成長ホルモンのゴールデンタイムの話

いわゆる睡眠のゴールデンタイムの都市伝説ありますよね。

成長ホルモンの分泌は深いノンレム睡眠に入ってから30分で最大となる。

成長ホルモンの分泌時間帯では午後10時から午前2時に最大となる。だから「10時までに寝ろよ」っていうやつです。

これは、該当するのは、若い男の人だけの話みたいですね。

ここのページを引用しました
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=8215

図の、左上が18歳~33歳の男で、23時から成長ホルモンが出る。

藤田のメインの読者層の、中高年の女性51歳~72歳は、右下の図で、23時からはほぼ出てない。むしろちょっと出てるのは19時からが出てる。

定説のゴールデンタイム睡眠の話は若年男子の話で、50歳以上の女子の話じゃないんですね。

18時から寝るのはむずかしいので、少し休むくらいですかね??(笑)

世の中の定説もよくよく読んでみると、けっこう間違ってる、自分に当てはまらないことありますよね~。おもしろいですね。

覚醒時と睡眠時のGH分泌が明らかな違いがでるのは生後3カ月。

GH分泌は性差による影響が大きい。

女性では男性に比べてGHのパルス状分泌が1日のうちまんべんなくなる。健常な成人女性では,睡眠中に占めるGH分泌量は1日の分泌量のうちの5割未満である。閉経後から睡眠に関連したGH分泌が減少

男性では睡眠に関連したGH分泌が顕著。健常な成人男性では,睡眠開始後のGH分泌量は1日のGH分泌量の約60〜70%を占める。30歳台から睡眠に関連したGH分泌が減少し,50歳以降にはほぼ消失する

概日リズムと成長ホルモン分泌の関係

GH分泌は概日リズムの調節を受けている

若年者ではGH分泌は睡眠をとる時間帯にかかわらず,睡眠開始に依存。概日リズムの影響があるのは必要な睡眠が足りていないとき

高齢者では睡眠開始前にもGH分泌が見られ,概日リズムによる分泌調節を反映

概日リズムとは

ちなみに、人間の体内で時間はどうやって計算してるかってのは、目から入る光で体内時計が動いている。概日リズム(サーカディアンリズム)という。

概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するための24時間周期のリズム信号を発振する機構。生物時計とも呼ばれる。脳内の視床下部の視交叉上核に存在する。

人間を含む哺乳類では網膜から体内時計への神経繊維連絡があり、これにより目から入った明暗が体内時計に伝達されます。

人間の体内時計の周期は24時間よりも若干長い。朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光はこれを遅らせる方向に働きます。

時計遺伝子が体内時計細胞で時計蛋白を合成し、結合し、また分解される。これを約24時間周期で繰り返している。この時計遺伝子活動から体内時計の概日リズム(サーカディアンリズム)の信号が生じている

メラトニンは、朝起きて光が目に入ってから14〜16時間後に脳深部の松果体から分泌され自然な眠りを促す。

栄養素

子供のときに骨を伸ばすために摂ると良い栄養素

たんぱく質(アミノ酸)
亜鉛
カルシウム
炭水化物
カリウム
ビタミンB2、B6

ようするに、小魚!乳製品、大豆、野菜ですね。

ジャンプとランニングの違い

ちなみにですが、ねずみで実験したところ

ランニングで前に走ると、骨が長く伸びる。

ジャンプで上に飛ぶと、骨が太く頑丈になるという

重いものかついでスクワットをする時のような自重+負荷の静的な重力の加重よりも

走ってジャンプして着地!のような動的な瞬間的な負荷がかかる加重の方が骨の丈夫さを成長させるのに効率的

中京大学体育学部の実験結果があります。論文はこちら

これはバスケ部、バレー部の上に届こうと思ってジャンプしてると身長が伸びるのと同じ原理ではないでしょうか?

「高いところに届かないといけない!」というイメージで高くジャンプをしたり手を伸ばしたりしますからね。

このイメージ信号を脳におくることにより、下垂体前葉から成長ホルモンをださせることができるので、バスケ部の子は伸びやすいんですね。

自己催眠チャレンジ:身長(足だけ)を再度伸ばす

身長を再度伸ばすチャレンジの概要

ようするに、骨端線をもう一度オープンすればいいわけです。あとはホルモンを出すのはそんなに難しいことじゃありません。

イメージングする内容はいかになります。

1:閉じていた骨端線が再び開いている

2:脳下垂体から成長ホルモンが出ている

3:肝臓でソマトメジンCが作られている

4:成長軟骨帯が増えている。

5:成長板が伸びている。

という感じで、チャレンジしていきたいと思います!!。

足を伸ばす、自己催眠イメージトレーニングの音声ファイルです。お使いください!

legs-get-longer.mp3

次は歯があたらしく生えてくる自己催眠トレーニングをやりましょう!

歯の自己催眠